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『奪われてなるものか』
ふりがな文庫
『
奪われてなるものか
(
うばわれてなるものか
)
:
――施療病院にて――
(
――せりょうびょういんにて――
)
』
君はおれの肩を叩いてきいてくれる 君は親しげなまざしでおれを見る おお君はいつもおれの同志 おれたちの力強い同志 しかしおれには今 君の呼びかけたらしい言葉がきこえない 君はどんなにかあの懐かしい声で 留置場からここへ帰って来たおれに 久方 …
著者
今野大力
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「文学新聞」1932(昭和7)年7月15日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
佇
(
た
)
何時
(
いつ
)
目尻
(
めじり
)
跫音
(
あしおと
)