感謝かんしゃ――救援会の人々へ――――きゅうえんかいのひとびとへ――
ふところには びた一文もない ここへ廻されたことも 誰れも知らないだらう 便りさえ 奪れている身だ 六日間 便器とカビと煤との あらゆる臭いにむされながら くさいめしを 無理につめ込んで 煤だらけの真っ黒い天井と にらめっこして生きた 七日 …
作品に特徴的な語句
すす
題名が同じ作品
感謝 (旧字旧仮名)萩原朔太郎 (著)