古井戸のある風景ふるいどのあるふうけい
しだれ柳はおいぼれてゐて 井戸のそこにはくつきりと 碧空のかけらが落ちてゐて閏四月 おねえさま ことしも郭公が鳴いてゐますね つつましいあなたは答へないで 夕顔のやうにほほゑみながら つるべをあふれる碧空をくみあげる つるべをあふれる伝説を …