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『立秋』
ふりがな文庫
『
立秋
(
りっしゅう
)
:
――大沼竹太郎氏ニ捧グル詩――
(
――おおぬまたけじろうしニささグルし――
)
』
遠く行く君が手に、 胡弓の箱はおもからむ。 きのふ山より摘みてかへれば、 紫苑はなしぼみて、 すでに秋の愁ひをさそふ。 友よ、 やさしく胡弓を摩り、 遠くよりしも光を送れ。 ああ、わが故郷にあるの日、 終日怒りうゑを感じ、 手を高く蒼天のう …
著者
萩原朔太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
終日
(
ひねもす
)
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