立秋りっしゅう――大沼竹太郎氏ニ捧グル詩――――おおぬまたけじろうしニささグルし――
遠く行く君が手に、 胡弓の箱はおもからむ。 きのふ山より摘みてかへれば、 紫苑はなしぼみて、 すでに秋の愁ひをさそふ。 友よ、 やさしく胡弓を摩り、 遠くよりしも光を送れ。 ああ、わが故郷にあるの日、 終日怒りうゑを感じ、 手を高く蒼天のう …
作品に特徴的な語句
終日ひねもす
題名が同じ作品
立秋 (旧字旧仮名)萩原朔太郎 (著)
立秋 (旧字旧仮名)三好達治 (著)