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『鞭撻』
ふりがな文庫
『
鞭撻
(
べんたつ
)
』
私は台所の隅へ駈けこむと、ながしもとで飯の仕度を手伝つてゐる母の袂にとり縋つて——仙二郎と一処に行くのは嫌だ、と云つた。が大声で喚くわけにもゆかず、たゞ無暗に鼻をならして駄々をこねた。 「どういふわけで、そんなに嫌なの……変だね。」母にさう …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「象徴 第四巻第九月号」象徴社、1922(大正11)年9月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
切
(
しき
)
加
(
おま
)
徹
(
とほ
)