トップ
>
『水車小屋の日誌』
ふりがな文庫
『
水車小屋の日誌
(
すいしゃごやのにっし
)
』
今度東京へ戻つてからの住むべき部屋を頼む意味の手紙を八代龍太に書くつもりで、炉端で鉛筆を削つた。酒を飲んでゐる平次と倉造が、茶わんの杯をさして、村境の茶屋に三味線の技に長けたひとりの貌麗しい酌女が現れてゆききの遊冶郎のあぶらをしぼつてゐると …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「帝国大學新聞 第四九八号」帝国大學新聞社、1933(昭和8)年10月23日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
囲
(
めぐ
)
暗
(
やみ
)
点
(
とも
)