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『菜の花月夜』
ふりがな文庫
『
菜の花月夜
(
なのはなづきよ
)
』
巨大な高原だ。どこまでも拡がる裾は菜の花で、盛り上つて、三里北の野末に、日本海が霞んで見える。淡彩の青の中に、ポッチリ泛んだのが隠岐の島だ。 菜の花月夜の季節が来た。 「菜の花月夜ぢやけん、今に誰かが狐に騙されるぢやろ」 「助平が一番騙され …
著者
片岡鉄兵
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
好
(
え
)
一時
(
ひととき
)
土器
(
かはらけ
)
打棄
(
うつちや
)