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『帯広まで』
ふりがな文庫
『
帯広まで
(
おびひろまで
)
』
水気の多い南風が吹いていて、朝からごろごろ雷が鳴っていた。昼から雨になった。伊代は九太から手切れの金だと云って貰った四拾円の金を郵便局に貯金に行った。雨の中を傘もささずに歩きながら、伊代は足が地につかないような、ふわふわした気持ちであった。 …
著者
林芙美子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文藝春秋」1936(昭和11)年11月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約28分(500文字/分)
朗読目安時間
約46分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
主
(
あるじ
)
洋袴
(
ずぼん
)
四囲
(
あたり
)
潮霧
(
ガス
)
然別
(
しかりべつ
)
謝罪
(
あやま
)