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『ある思想家の手紙』
ふりがな文庫
『
ある思想家の手紙
(
あるしそうかのてがみ
)
』
秋の雨がしとしとと松林の上に降り注いでいます。おりおり赤松の梢を揺り動かして行く風が消えるように通りすぎたあとには、——また田畑の色が豊かに黄ばんで来たのを有頂天になって喜んでいるらしいおしゃべりな雀が羽音をそろえて屋根や軒から飛び去って行 …
著者
和辻哲郎
ジャンル
哲学 > 東洋思想 > 日本思想
初出
「新小説」1916(大正5)年11月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約26分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
傷
(
そこな
)
掬
(
く
)
福
(
さいわい
)