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『匈奴の森など』
ふりがな文庫
『
匈奴の森など
(
フンヌのもりなど
)
』
秋になりました。夏の間、A山の向う側にあるいくつかの牧場に預けられてゐた牛どもも、再びこの村に歸つてきました。その背なかの黒い斑は、なんだか私には、さまざまな見知らぬ牧場の地圖のやうに懷かしく見えるのです。夏ぢう少年や少女たちの乘りまはして …
著者
堀辰雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「新潮 第三十二巻第一号」1935(昭和10)年1月号
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約31分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
斑
(
ぶち
)
打棄
(
うつちや
)
萵苣
(
ちさ
)