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『入営前後』
ふりがな文庫
『
入営前後
(
にゅうえいぜんご
)
』
丁度九年になる。九年前の今晩のことだ。その時から、私はいくらか近眼だった。徴兵検査を受ける際、私は眼鏡をかけて行った。それが却って悪るかった。私は、徴兵医官に睨まれてしまった。 その医官は、頭をくり/\坊主にして、眼鏡をかけていた。三等軍医 …
著者
黒島伝治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
眠
(
ね
)
袴下
(
こした
)
襦袢
(
じゅばん
)
飯上
(
めしあ
)