菜の花なのはな
奈良や吉野とめぐつてもどつて見ると、僅か五六日の内に京は目切と淋しく成つて居た。奈良は晴天が持續した。それで此の地方に特有な白く乾燥した土と、一帶に平地を飾る菜の花とが、蒼い天を戴いた地勢と相俟つて見るから朗かで且つ快かつた。京も菜の花で郊 …
作品に特徴的な語句
目切めつきり 角屋すみや
題名が同じ作品
菜の花 (新字新仮名)小島烏水 (著)