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『田巻安里のコーヒー』
ふりがな文庫
『
田巻安里のコーヒー
(
たまきあんりのコーヒー
)
』
田巻安里は、甚だコーヒーをたしなんでゐた。彼は、朝昼晩、家にあつても外にあつても、機会を選ばずコーヒーを飲んだ。友人と喫茶店にはいり、「君はなに?」と問はれゝば、「無論コーヒーさ」と空うそぶき、コーヒーさへ飲んでゐれば、飯なんか食はなくても …
著者
岸田国士
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「東京朝日新聞」1930(昭和5)年7月15、16、17日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
姿態
(
ポーズ
)
安里
(
あんり
)
巻
(
まき
)