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『旅の苦労』
ふりがな文庫
『
旅の苦労
(
たびのくろう
)
』
旅行は好きか、と、よく人に訊かれる。私はいつも、生返事をする。好きでないこともないが、さう楽しい旅をしたといふ経験もないからである。好きでないこともないといふのは、旅の空想を私は屡々するし、空想の旅は、一種の解放であるから、心おのづから軽や …
著者
岸田国士
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「専売 第二九八号」1937(昭和12)年6月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
温
(
ぬる
)
軽
(
かろ
)
降
(
ふ
)