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『阿亀』
ふりがな文庫
『
阿亀
(
おかめ
)
』
電車通りから狭い路地をはいると、すぐ右手に一寸小綺麗な撞球場があった。電車通りに面した表の方は、煙草店になっていて、各国産の袋や缶の雑多な色彩が、棚の上に盛り上っていた。その店から、磨硝子の戸を距てて、撞球台が二つ並んでいる広間となり、奥は …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸春秋」1925(大正14)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約14分(500文字/分)
朗読目安時間
約24分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
土偶
(
でく
)
瞬
(
またた
)
阿亀
(
おかめ
)