トップ
>
『白藤』
ふりがな文庫
『
白藤
(
しらふじ
)
』
夢で見たような一つの思い出がある。 小さい自分が、ピアノの前で腰かけにかけている。脚をぶらぶらさせて、そして、指でポツン、ポツンと音を出している。はにかんで、ほんとうに弾けるようには指を動かさないで、音だけ出しているのであった。 わきに、一 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「孝子の俤」1944(昭和19)年12月発行
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約27分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
匆々
(
そうそう
)
首途
(
かどで
)
題名が同じ作品
白藤:――近代説話――
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)