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『山峡新春』
ふりがな文庫
『
山峡新春
(
さんきょうしんしゅん
)
』
夜中の一時過、カラカラ、コロコロ吊橋を渡って行く吾妻下駄の音がした。これから女中達が髪結に出かけるのだと見える。 私共は火鉢を囲み、どてらを羽織って餅を焼きながらそれを聴いた。若々しい人声と下駄の音が次第に遠のき、やがて消えると、後に川瀬の …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「愛国婦人」1927(昭和2)年1月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
乾児
(
こぶん
)
時雨
(
しぐれ
)
猟虎
(
らっこ
)
穿
(
は
)