トップ
>
『蠹魚』
ふりがな文庫
『
蠹魚
(
しみ
)
』
私は先日来、福島県下にある祖父の旧宅に来ている。 祖父の没後久しく祖母独り家を守っていたが、老年になったのでこれも東京に引移り、今は一年の大部分空家になっている。夏の休暇に母が子達をつれて来たり、時折斯うやって私が祖母の伴で来たりする外は。 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「現代仏教」1924(大正13)年7月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
如何
(
ど
)
強
(
あなが
)
漫
(
そぞろ
)
裾細
(
すそぼそ
)
踰
(
こ
)