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『土曜夫人』
ふりがな文庫
『
土曜夫人
(
どようふじん
)
』
キャバレエ十番館の裏は、西木屋町に面し、高瀬川が流れた。 高瀬川は溝のように細い。が、さすがに川風はあり、ふと忍びよる秋のけはいを、枝垂れた柳の葉先へ吹き送って、街燈の暈のまわりに夜が更けた。 しかし、十番館のホールではまだ夏の宵だった。 …
著者
織田作之助
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3時間35分(500文字/分)
朗読目安時間
約5時間59分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
家
(
ち
)
明朝
(
みんちょう
)
黄昏
(
たそが
)