トップ
>
『西大寺の伎芸天女』
ふりがな文庫
『
西大寺の伎芸天女
(
さいだいじのぎげいてんにょ
)
』
私は西大寺をたづねて、一わたり愛染堂の寶物を見終つた。 「寶物はもうこれでお終ひどす。」 と、ぶつきら棒に言ひすてたまま、年つ喰ひの、ちんちくりんな西大寺の小僧は、先へ立つてさつと廊下へ出掛けて行つたが、つとまた後がへりをして、 「あ、忘れ …
著者
薄田泣菫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「新小説」1908(明治41)年10月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
燐寸
(
マツチ
)
艴
(
むく
)
煤塗
(
すすまみ
)