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老猫
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おいねこ
ふりがな文庫
“
老猫
(
おいねこ
)” の例文
空家
(
あきや
)
へ残して来た、黒と灰色との
斑
(
まだら
)
の毛並が、
老人
(
としより
)
のゴマシオ頭のように
小汚
(
こぎた
)
ならしくなってしまっていた、
老猫
(
おいねこ
)
のことがうかんだ。
遠藤(岩野)清子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
この
老猫
(
おいねこ
)
と老嬢は、お互いに理解し合っていた。
何方
(
どっち
)
もこうした隠者くさい生活が好きで、長い夏の午後なんか、鎧戸を閉めて、
窓布
(
リドオ
)
をおろした
室
(
へや
)
の中に
寂然
(
ひっそり
)
と引籠っていた。
老嬢と猫
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
亡者の
住居
(
すまい
)
に石で
裏階子
(
うらばしご
)
を掛けたような、
苔
(
こけ
)
に
辷
(
すべ
)
る落葉の
径
(
こみち
)
、しかも
藪
(
やぶ
)
の下で、
老猫
(
おいねこ
)
の善良なのがもし化けたら、このほかになりようはなさそうな、べろんと
剥
(
む
)
けて、くちゃくちゃと目の赤い
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
猫
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“老”で始まる語句
老
老人
老爺
老婆
老耄
老舗
老獪
老母
老婢
老女