新徴組しんちょうぐみ)” の例文
捨撥すてばちにしてからは恐ろしき者にいうなる新徴組しんちょうぐみ何のこわい事なく三筋みすじ取っても一筋心ひとすじごころに君さま大事と、時をはばかり世を忍ぶ男を隠匿かくまいし半年あまり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
新徴組しんちょうぐみと申すのは、文久三年の五月からの名前で、その前には浪士取扱というものに属しておったのであります。
話に聞いた近藤勇 (新字新仮名) / 三田村鳶魚(著)
こういうように巡査が出来る前は世の中は乱妨らんぼう新徴組しんちょうぐみだとか、龍虎隊りゅうこたいだとかいうのが乱妨をして、市中を荒らしたので、難儀の趣を訴えて、昼夜の見廻りが出来
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
領袖を奪われて改組された「浪士組」——「新徴組しんちょうぐみ」は、もうただ従順な幕府の番犬だった。
新撰組 (新字新仮名) / 服部之総(著)
新徴組しんちょうぐみ」という壮士の団体は、徳川のために諸藩の注意人物をおさえる機関でありました。
「山の中へ来るのは、やっぱり仕事があって来るんだ、あいつは新徴組しんちょうぐみだよ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)