“新田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんでん54.3%
にった37.1%
につた2.9%
あらた2.9%
にいだ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又しても名所図絵を引合ひに出すやうであるが、それによると、夜啼石の由来といふものを一枚ずりにして小夜新田しんでんの茶店で売つてゐる。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「そこで君から一つ、新田にったさんへ紹介してやって貰いたいんだが——新田さんと云うんだろう。あの物質主義者マテリアリストの医学士は?」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
寤寐ごびにもはなれず起居ききよにもわすれぬ後來のち/\半身はんしん二世にせつま新田につたむすめのおたかなり、芳之助よしのすけはそれとるより何思なにおもひけん前後ぜんご無差別むしやべつ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
アレは、新田あらたさん、貴君がひそかに作つて生徒に歌はせたのだと云ふ事ですが、真実ほんたうですか。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
新田にいだの方はそんなに仕事がひどえのがあ、お美代。——新田さ嫁に行ぐが、なたで顔剃らせるが——って話は聞いでいだげっとも。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)