“下唇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したくちびる96.7%
くちびる3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
與吉よきちはそれでもくぼんだしがめて卯平うへいがまだこそつぱくてゆびさき下唇したくちびるくちなかむやうにしながら額越ひたひごしに卯平うへいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
先生がみていなきゃ、いますぐおどりかかって、得意とくいの手でノックアウトするところです。次郎くんは下唇したくちびるをかみしめてこらえました。
決闘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
『莫迦野郎!』と、信吾はまたしても唸る様に言つて、下唇くちびるを喰絞り、堅めた両の拳をブル/\顫はせて、恐しい顔をして突立つてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)