ノアール)” の例文
無智と卑しさを底の底までさらけだしたギスばった調子で、「三十五トラント・サン……ノアール……奇数アンペア……後目パツス……」
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
首だけこちらへねじむけて「ごらんなさい。ルージュが十回もつづけて出ている。こんなことってあるもんじゃない。こんどはノアールに崩れるにきまっています」と説明すると「黒へ五百フラン!」と叫び
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)