“黒髪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろかみ78.1%
かみ12.5%
くろげ3.1%
こくはつ3.1%
ブルネット3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年齢としのころ三十あまりと見ゆる女白く青ざめたる㒵に黒髪くろかみをみだしかけ、今水よりいでたりとおもふばかりぬれたる袖をかきあはせてたてり。
もう寝返りも出来ないで、壁の方に片寝でいたお母さんがね、麻の顱巻はちまきかかった黒髪かみがこぼれて横顔で振向いた。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ながき黒髪くろげのその中に
ふるさと (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
その目は遠く連山のかたを見やりて恋うるがごとく、憤るがごとく、肩にるる黒髪こくはつ風にゆらぎのぼあさひに全身かがやけば、蒼空あおぞらをかざして立てる彼が姿はさながら自由の化身とも見えにき。
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)
たしかシュテッヘは、黒髪ブルネットで、細い唇よりの髭と、三角の顎髯あごひげをつけておりましたね。そして、だいたいの眼鼻立ちや輪廓が、艇長と大差なかったのではありませんか
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)