鹽漬しほづけ)” の例文
新字:塩漬
くさでは「いたどり」や「すいこぎ」がべられましたが、あの「すいこぎ」のくきつてておうち鹽漬しほづけをしてあそぶこともありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
たひ味噌汁みそしる人參にんじん、じやが、青豆あをまめとりわんたひ差味さしみ胡瓜きうり烏賊いかのもの。とり蒸燒むしやき松蕈まつたけたひ土瓶蒸どびんむしかうのもの。青菜あをな鹽漬しほづけ菓子くわしいちご
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
書物しよもつそばにはいつもウオツカのびんいて、鹽漬しほづけ胡瓜きうりや、林檎りんごが、デスクの羅紗らしやきれうへいてある。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
くひ勘定をするをりから表の方より雲助ども五六人どや/\と這入はひり來りもう仕舞れしかモシ面倒めんだうながら一ぱい飮ませて下せいと云つゝはちにありし鹽漬しほづけ唐辛子たうがらしさかなに何れも五郎八茶碗ぢやわんにて冷酒ひやざけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)