“高台”のいろいろな読み方と例文
旧字:高臺
読み方割合
たかだい52.4%
こうだい28.6%
うてな4.8%
たかどの4.8%
たかみ4.8%
テラス4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからこんどは、島のまんなかにあるたいらな高台たかだいにのぼっていきました。そこには風車ふうしゃのほかは、建物たてものはなんにもありませんでした。
試みに一個の焼物を選んで、その裏を見られよ。よく支那や朝鮮のあの高台こうだいの強さに比べ得るものは、かかる雑器においてのみである。この世界に弱さはない。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
すなわち、華歆をして、一つの高台うてなを造営させ、これを受禅台じゅぜんだいと名づけて、某月吉日をえらび、天子御みずから玉璽を捧げて、魏王にこれをゆずるという、大典を挙げ行うことをお薦め申すべきです
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春はかすめる高台たかどの
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
丁度、私は牛込左内町うしごめさないちょうの坂の上にいて、『女人芸術にょにんげいじゅつ』という雑誌のことをしている時だった。二階の裏窓から眺めると、谷であった低地ひくちを越して向うの高台たかみの角のやしきに、彼女はして来ていた。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
場面はれヴェネチアに近き、チチアンが別荘の高台テラスの上である。この高台、うしろはところどころ打崩れたる石欄に仕切られてあり。それを越えて遠方の松樹白楊の梢が見られる。