“騙子”の読み方と例文
読み方割合
ごまのはひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取んとしたる騙子ごまのはひなり其時彼奴きやつ引捕ひきとらへしに宿屋の者ども寄集り片小鬢かたこびんの毛を引拔て入墨いれずみをなしたるなり因て某し彼奴をいましめ以後惡心出しなら其の入墨を水鏡みづかゞみうつし見て心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申して一かう取合とりあひ申さず依て秀親八五郎なげき候間不便に存じ某し油屋五兵衞方へ掛合かけあひに參り候にあにはからんや番頭久兵衞と申すは先年三島宿にて一たん取押とりおさへたる騙子ごまのはひなればかれも驚きし樣子にて大いに恐れ早速離縁状は差出さしいだし候へども右の通りもとよりの惡漢わるものゆゑ是まで如何樣の惡事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立し時よりあとに成り先に成て行しは町人體ちやうにんていの一人の旅人なり友次郎夫婦は何の氣も付ず瀬田せたの橋の手前なる茶店に腰打掛けて休みし時彼の旅人も其店へ這入はひり煙草などすひながら友次郎等に對ひ貴君方には何へ御越有哉と云掛られ友次郎は豫て道中には騙子ごまのはひと云もの有と聞及び居ければよわみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)