馬沓まぐつ)” の例文
「武蔵野ばかりにゃ月は照らねえ。どこの野末で、馬沓まぐつっても、おら、おめえの一人ぐらい、これから先はきっと安気に送らせるからな」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし最前からの事々、馬沓まぐつを作ったり、それをまた、三方にのせて伏し拝み、郷土やお城へ向って、改めて礼をなされたり——これは一体どうしたことでござるのか
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一人は、馬沓まぐつをのせた三方を捧げて先へ進み、五名は後に従って、氏神の境内へ上って行った。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)