饑死うゑじに)” の例文
そのときのこの男の心もちから云へば、饑死うゑじになどと云ふ事は、殆、かんがへる事さへ出來ない程、意識の外に追ひ出されてゐた。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
どうにもならない事を、どうにかする爲には、手段しゆだんを選んでゐるいとまはない。選んでゐれば、築土ついぢの下か、道ばたの土の上で、饑死うゑじにをするばかりである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
自分は、この女のした事がわるいとは思はない。しなければ、饑死うゑじにをするので、仕方しかたがなくした事だからである。だから、又今、自分じぶんのしてゐた事も惡い事とはおもはない。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)