頭痛づゝう)” の例文
朝之助とものすけころんで愉快ゆくわいらしくはなしをかけるを、おりきはうるさゝうに生返事なまへんじをしてなにやらんかんがへて樣子やうす、どうかしたか、また頭痛づゝうでもはじまつたかとかれて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なに頭痛づゝうなにもしませぬけれどしきり持病ぢびやうおこつたのですといふ、おまへ持病ぢびやう肝癪かんしやくか、いゝゑ、みちか、いゝゑ、それではなんだとかれて、うもこと出來できませぬ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
頭痛づゝうをさへて思案しあんれるもあり、あゝ今日けふぼんの十六日だ、お焔魔樣ゑんまさまへのおまいりにつてとほ子供達こどもたち奇麗きれい着物きものきて小遣こづかひもらつてうれしさうなかほしてゆくは
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)