頂邊てつぺん)” の例文
新字:頂辺
途中とちう納戸町邊なんどまちへんせまみちで、七八十尺しちはちじつしやく切立きつたての白煉瓦しろれんぐわに、がけちるたきのやうな龜裂ひゞが、えだつて、三條みすぢばかり頂邊てつぺんからはしりかゝつてるのにはきもひやした。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『あれはなんでしよう、そらやま頂邊てつぺんの三かくうちのやうなもの。』
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
頂邊てつぺん討てば、メネラオス走りかゝりて敵將の 615
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
が、くまでの激震げきしんに、四谷見附よつやみつけの、たかい、あの、頂邊てつぺんきてひとがあらうとはおもはれない。わたしたちは、くもそこで、てん摺半鐘すりばんつ、とおもつて戰慄せんりつした。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『そらやま頂邊てつぺんの、そら……。』
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かはらにしたやうな眞赤まつか砂煙すなけむりに、咽喉のどつまらせてかへりがけ、見付みつけやぐら頂邊てつぺんで、かう、薄赤うすあかい、おぼろ月夜づきよのうちに、人影ひとかげ入亂いりみだれるやうな光景くわうけいたが。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)