“雲行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くもゆき81.8%
くもゆ18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにかくさう、唯今たゞいま雲行くもゆきに、雷鳴らいめいをともなひはしなからうかと、氣遣きづかつたところだから、土地とち天氣豫報てんきよはうの、かぜはれ、に感謝かんしやへうしたのであつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さあ、何ともいえないが、とにかく穏かならぬ雲行くもゆきだ。それにこれからは、昔の戦争のように、前以まえもっいくさを始めますぞという宣戦布告なんかありゃしないよ。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし、何人なんぴとも、彼女かのじょくるしいむねのうちをるものがなかったのです。北国ほっこくの三がつは、まだゆきや、あられがって、雲行くもゆきがけわしかったのであります。
海のまぼろし (新字新仮名) / 小川未明(著)
わははは、面白いぞ、面白いぞ、さては何じゃな、今の二人が陣屋の雲行くもゆき、探りに参ったところを