“雪路”の読み方と例文
読み方割合
ゆきみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「馬鹿! 一升餅くらいで、一里からの雪路ゆきみち、吉田様まで、誰が行くものか。おれの欲しいの、餅なんかじゃねえ。銀のさかずきを欲しいのだ。」
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
いな此処ここには持ちはべらねど、大王ちとの骨を惜まずして、この雪路ゆきみちを歩みたまはば、僕よき処へ東道あんないせん。怎麼いかに」トいへば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
同一おなじ色なのが、何となく、戸棚のおおいに、ふわりと中だるみがしつつも続いて、峠の雪路ゆきみちのように、天井裏まで見上げさせる。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)