“長女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うえ20.0%
うへむすめ20.0%
おさめ20.0%
かしら20.0%
ちやうぢよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、売られる運命だった長女うえのお登利は、泣きらした眼で、父の顔つきを疑った。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父と母とが心より痛くもめでし長女うへむすめ、 430
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
源氏のほうへは知られていない長女おさめ御厠人みかわやうどなどの下級の女房までも源氏の慈愛を受けていて、たとえ短い期間で悪夢は終わるとしても、その間は源氏を見ることのできないのをなげいていた。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
お秀の父は東京府とうきょうふに勤めて三十五円ばかり取って居て夫婦の間にお秀を長女かしらとしておうめ源三郎げんざぶろうの三人の児をもって、左まで不自由なく暮らしていた。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
あさ半日はんにちをアトリエにこもつたをつとには二人ふたり子供こども快活くわいくわつ笑聲わらひごゑててゐた長女ちやうぢよ夏繪なつゑと四つになる長男ちやうなん敏樹としきと、子供こどもきのをつと氣持きもちよく仕事しごとはこんだあとでひどく上機嫌じやうきげんだつた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)