重量めかた)” の例文
大勢が手を揃えてその綱を繰上くりあげると、綱のはしにはすくなからず重量めかたを感じたので、不審ながらかくも中途まで引揚ひきあげると、松明たいまつの火はようやとどいた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
アームメットは鰐首がくしゅ獅胴河馬尻かばじりぬえ的合成獣で、もし死人の心臓と直な羽の重量めかたが合わば死人の魂は天に往き得るも
手頃なのは大抵想像は付くけれども、かこみほとんど二尺、これだけの大きさだと、どのくらい重量めかたがあろうか。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十八金、直径さしわたし九分、重量めかた五匁、代価凡そ三十円——これが人々のしまひに一致した評価で、別に添へてある表彰文の中には、よく教育の施設をなしたと書いてあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
やいばを当てられると共に、城太郎の重量めかたを加えて、めりッと大きな響きを発し、あッと彼の影が、木の葉の中でよろめいたと思うと、幹を離れた枝と城太郎の体は
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皮の厚いのは滅多めったに産まない肉用鶏のですから石灰分が多いのです。薄い方は沢山産むから石灰分が少いのです。それから同じ大きさでも重量めかたが大層違って十二もんめのもあり十四匁のもあります。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「ね、三田村さん。あの回転ランプの重量めかたは、どれぐらいあります?」
灯台鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
あれほど重量めかたのある仏を軽々と吊り下げたところから見ると、こりゃあ一人の仕業じゃあるめえとは察したものの、上布屋のことを聞き込むまでは、徳松一件もてえして重くは考えなかったのさ。
何とも言えない、と書いている下から、背負しょい重りのする荷は一歩ひとあしずつ重量めかたかかる、草臥くたびれはする、汗にはなる。荷かつぎに続いて息せいた時分から、もう咽喉のどの渇きに堪えない。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
投げつけたせつな、武蔵はその曲者くせものの体重が軽いのではっと思った。猫ほどしか重量めかたのない曲者なのである。それに布で顔は包んでいたが、髪の毛も麻のように白かったし……。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人々の視線は燦然さんぜんとした黄金の光輝ひかりに集つたのである。一人の町会議員は其金質を、一人は其重量めかた直径さしわたしとを、一人は其見積りの代価を、いづれも心に商量したり感嘆したりして眺めた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
... 譬えば同じ鶏を買うにも朝買ったのと夕方買ったのとは大層重量めかたが違うようなものです」玉江「オヤ朝と晩で重量が違いますか」中川「大層な違いです。にわとりは決して夕方買うものではありません。 ...
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
一 かぶと。柘植嘉兵衛所持。重量めかた七百五拾匁。八幡座鉄はちまんざかねあつミ一分余。古作、鍛エ宜シ。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)