里閭りりょ)” の例文
賽児これより妖術に通じ、紙をって人馬となし、けんふるって咒祝じゅしゅくし、髪を削って尼となり、おしえ里閭りりょく。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ボルネオのシイダヤク人はタウ・テパン(飛頭蛮ろくろくび)を怖るる事甚だし、これはその頭が毎夜体を離れ抜け出でて、夜すがらありたけの悪事を行い、あした近く体へかえるので里閭りりょこれと交際を絶ち
鴻雁こうがん翔天しょうてんつばさあれども栩々くくしょうなく、丈夫じょうふ千里の才あって里閭りりょに栄すくなし、十銭時にあわず銅貨にいやしめらるなぞと、むずかしき愚痴ぐちの出所はこんな者とお気が付かれたり。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)