“遠慮会釈”のいろいろな読み方と例文
旧字:遠慮會釋
読み方割合
えんりょえしゃく80.0%
ゑんりよゑしやく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一同は、ワッといって、入口のの方へ、先を争って駆けだした。ガラガラと、重い鉄扉てっぴが、遠慮会釈えんりょえしゃくなく、引き開けられる物音がした。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
赤子はひとしきり遠慮会釈えんりょえしゃくもなく泣いてから、仏のような顔して眠っている。姉々にすぐれて顔立ちが良い。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
うんと足を踏みしめると、天秤棒が遠慮会釈ゑんりよゑしやくもなく肩を圧しつけ、五尺何寸其まゝ大地に釘づけの姿だ。思ひ切つて蹌踉よろ/\とよろけ出す。十五六歩よろけると、息が詰まる様で、たまりかねて荷を下ろす。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)