ちがっ)” の例文
親でもない人を誰が親にして事える者があるかと云うような調子で、折々は互に説がちがって居ました。これれは私の十六、七の頃と思います。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
勿論もちろんその時には私なども大阪の書生がエライ/\と自慢をして居たけれども、れは人物の相違ではない。江戸と大阪とおのずから事情がちがって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
不在中桜田の事変帰る時は南の方をとおったと思う。行くときとはちがっ至極しごく海上は穏かで、何でもそのとしにはうるうがあって、うるうめて五月五日の午前に浦賀にちゃくした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)