“通口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かよいぐち66.7%
かよひぐち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
納戸へ通口(かよいぐち)らしい、浅間(あさま)な柱に、肌襦袢(はだじゅばん)ばかりを着た、胡麻塩頭(ごましおあたま)の亭主が、売溜(うりだめ)の銭箱の蓋(ふた)を圧(おさ)えざまに、仰向けに凭(もた)れて、あんぐりと口を開けた。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
通されたのが小座敷(こざしき)で、前刻(さっき)言ったその四畳半。廊下を横へ通口(かよいぐち)がちょっと隠れて、気の着かぬ処に一室(ひとま)ある……
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前刻(さつき)から、通口(かよひぐち)へ顏(かほ)を出(だ)して、髯旦(ひげだん)のうめ方(かた)が、まツ其(そ)の通(とほ)り、小兒(こども)の一寸(いつすん)に水(みづ)一升(いつしよう)の割(わり)を覗(のぞ)いて、一驚(いつきやう)を吃(きつ)した三助(さんすけ)
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
さて通口(かよひぐち)に組違(くみちが)へて、角(かど)のない千兩箱(せんりやうばこ)を積重(つみかさ)ねた留桶(とめをけ)を、片手掴(かたてづか)みで、水船(みづぶね)から掬出(くみだ)しては、つかり加減(かげん)な處(ところ)を狙(ねら)つて十杯(じつぱい)ばかり立續(たてつゞ)けにざぶ/\と打(ぶ)ちまける。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)