軒端のきばた)” の例文
午後十一時少し前に、私たち三人は、Y町の、殺人のあった家の軒端のきばたにたたずんで、犯人の通るのを待ちました。
現場の写真 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
夜中にがつがつと物をむ音のするに驚きて起きてみれば、軒端のきばたに火の燃えつきてありしを、桝の上なるゴンゲサマ飛び上り飛び上りして火をい消してありしなりと。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
勘次かんじおもつた草刈籠くさかりかご背負せおつて今度こんどらのみち一散いつさん自分じぶんうちかへつた。つぎあさ勘次かんじ軒端のきばたよこたけわたして、ゆつさりとするしばつてちがひにけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
夏の夜軒端のきばたなどに吊して涼しさを添える品であります。細い骨の上に薄い紙をり好んで草花などを描きます。上と下との曲木まげきには厚ぼったく白の胡粉ごふん割菊わりぎくの紋などをつけます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)