“胡粉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごふん99.0%
こふん1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは漆喰か胡粉ごふんのやうな白い粉末ですが、指先でつまみ上げると、觸覺がねつとりして、漆喰やうどん粉のそれとは全く違ひます。
それと用途不明の地模様のある一枚もあり、それは奈良朝にはめずらしいスピード感のある刷毛描きで飛雲と飛鳥の胡粉ごふん絵なのだ。
正倉院展を観る (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝日は既に東の山を離れ、胡粉こふんの色に木立を掃いたもやも、次第に淡く、小川の上をかすめたものなどは、もうくに消えかけていた。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)