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車坂
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くるまざか
ふりがな文庫
“
車坂
(
くるまざか
)” の例文
先の自動車は、相当の速力で菊屋橋を過ぎ
車坂
(
くるまざか
)
に現れ更に前進して
上野広小路
(
うえのひろこうじ
)
の角を右に
曲
(
カーブ
)
して、
本郷
(
ほんごう
)
方面に疾走して行きました。
陳情書
(新字新仮名)
/
西尾正
(著)
戸田茂睡が江戸名所の記『
紫
(
むらさき
)
の
一本
(
ひともと
)
』、浅井了意が『
慶長見聞記
(
けいちょうけんぶんき
)
』等また
然
(
しか
)
り。『紫の一本』上野
車坂
(
くるまざか
)
の条を見んか
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
刺青
(
ほりもの
)
の膚に
滝
(
たき
)
なす汗を振りとばして、
車坂
(
くるまざか
)
を
山下
(
やました
)
へぶっつけ
御成
(
おなり
)
街道から筋かえ御門へ抜けて八
辻
(
つじ
)
の
原
(
はら
)
。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
彼は久しぶりに下谷の
車坂
(
くるまざか
)
へ出て、あれから東へ
真直
(
まっすぐ
)
に、寺の門だの、
仏師屋
(
ぶっしや
)
だの、
古臭
(
ふるくさ
)
い
生薬屋
(
きぐすりや
)
だの、徳川時代のがらくたを
埃
(
ほこり
)
といっしょに並べた道具屋だのを左右に見ながら
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから上野の
車坂
(
くるまざか
)
の方へ真直に
合羽橋
(
かっぱばし
)
を渡ると、右角が
海禅寺
(
かいぜんじ
)
(これは
阿波
(
あわ
)
様のお寺)、二丁ほど行くと、右側が東明寺で、左が源空寺……すなわち源空寺門前の父の家のある所で、私は久しぶり
幕末維新懐古談:14 猛火の中の私たち
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
送りけるが娘お幸は
今年
(
ことし
)
十七歳となり
尋常
(
なみ/\
)
の者さへ山茶も
出端
(
でばな
)
の年頃なるに
況
(
まして
)
や
生質
(
うまれつき
)
色白
(
いろしろ
)
にして
眼鼻
(
めはな
)
だち
好
(
よく
)
愛敬
(
あいきやう
)
ある
女子
(
をなご
)
なれば
兩親
(
りやうしん
)
は手の
中
(
うち
)
の
玉
(
たま
)
の如くに
愛
(
いつく
)
しみ
手跡
(
しゆせき
)
縫針
(
ぬひばり
)
は勿論淨瑠璃三味線も心安き方へ頼み
習
(
ならは
)
せ樂み
暮
(
くら
)
して居ける處に
一日
(
あるひ
)
長八は淺草觀音へ參詣なし夫より上野の大師へ參らんと
車坂
(
くるまざか
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
聞居るお政の
辛
(
つら
)
さ
殘念
(
ざんねん
)
さ
辯解
(
いひわけ
)
なすとも
實
(
まこと
)
にせず
口惜涙
(
くやしなみだ
)
に
咽
(
むせ
)
返る心の中ぞ
哀
(
あは
)
れなり然るに天の助けにや
或夜
(
あるよ
)
戌刻
(
いつゝどき
)
とも思ふ頃下谷
車坂
(
くるまざか
)
より出火して火事よ/\と立騷ぎければ宅番の者ども大いに驚き皆々我家へ歸り見るに早火の紛は
破落々々
(
ばら/\
)
と來たり殊に風も
烈
(
はげ
)
しければ今にも
燒
(
やけ
)
て來るかと皆々
周章狼狽
(
あわてふためき
)
手に/\荷物を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
“車坂”で始まる語句
車坂町