“身妝”の読み方と例文
読み方割合
みなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身妝みなりも悪くはないし、おちついた人柄で、泊っているあいだもあまり口はきかず、少量の酒をめるように飲みながら、他の客たちの世間ばなしを黙って聞いている。
ほかの乞食とはちがって、身妝みなりもさっぱりしており、人の家の勝手口で残った冷飯や菜を貰うほかには、道ばたで物乞いをすることもないし、銭などには決して手を出さなかった。
橋の下 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
また身妝みなりのさっぱりとしたようすでみると、大きな商家の番頭というふうであった。
夜の蝶 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)