“足枷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしかせ94.1%
あしほだ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一郎に狂人制御せいぎょ用袖無しシャツを着せ、足枷あしかせを加えて七号室に監禁する一方、被害者シノ以下四名の男女患者に応急の手当をほどこしたが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
自分の生命を削らずに、生きて行くことは出来ないのだ。「そうだ、どうすれば、この邪魔になる重い足枷あしかせを断ち切ることが出来るか!」
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
明らかに吐出はきだす流れるたつの口さて又諸國よりの訴訟そしよう人共士農工商しのうこうしやう出家しゆつけ沙門しやもん醫者いしや山伏やまぶしの諸民に至るまで皆々相詰罷在まかりあれば程なく本多長門守領分りやうぶん遠州榛原郡はいばらごほり水呑村九助一件這入はひりませいと呼込よびこみになり一同ハツと答へ願人相手方其外村役人共付そひ白洲へ繰込くりこむ九助は領主より引渡ひきわたしのまゝいまだ足枷あしほだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
享保きやうほ二丁酉年五月十八日南町奉行大岡越前守殿白洲へ一件の者一同呼出され一々呼込になりしが縁側えんがはには本多長門守殿留守居始め郡奉行代官等今度吟味掛りの者ども白洲右の方に九郎兵衞夫婦左の方には藤八お節少し引放ひきはなれて本繩ほんなは足枷あしほだに掛り九助平伏す時に大岡越前守殿本多長門守家來けらいと呼れ九郎兵衞が願書を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)