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責
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さいな
ふりがな文庫
“
責
(
さいな
)” の例文
親の前でこそ
蛤貝
(
はまぐりがい
)
と
反身
(
そっくりかえ
)
れ、他人の前では
蜆貝
(
しじみがい
)
と縮まるお勢の事ゆえ、
責
(
さいな
)
まれるのが辛らさにこの女丈夫に取入ッて卑屈を働らく。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
中村と一緒に生活していた間に私の最も悲しかったことはしかし、中村に苛められ
責
(
さいな
)
まれたことではない。それは弟と
訣
(
わか
)
れたことであった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
豊雄、
刀自
(
とじ
)
にむかひて、兄の見
咎
(
とが
)
め給はずとも、
密
(
みそか
)
に姉君を
一五三
かたらひてんと思ひ設けつるに、
一五四
速
(
はや
)
く
責
(
さいな
)
まるる事よ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
蹴
(
け
)
られたり、後足で砂をかけられたり、
苛
(
いじ
)
められて
責
(
さいな
)
まれて、
煮湯
(
にえゆ
)
を飲ませられて、砂を
浴
(
あび
)
せられて、
鞭
(
むち
)
うたれて、朝から晩まで泣通しで、
咽喉
(
のど
)
がかれて、血を吐いて
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人
(
ひと
)
に
踏
(
ふ
)
まれたり、
蹴
(
け
)
られたり、
後足
(
うしろあし
)
で
砂
(
すな
)
をかけられたり、
苛
(
いぢ
)
められて
責
(
さいな
)
まれて、
熱湯
(
にえゆ
)
を
飲
(
の
)
ませられて、
砂
(
すな
)
を
浴
(
あび
)
せられて、
鞭
(
むち
)
うたれて、
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
泣通
(
なきどほ
)
しで、
咽喉
(
のど
)
がかれて、
血
(
ち
)
を
吐
(
は
)
いて
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
武士らこれをとりもたせて、怪しかりつる事どもを
詳
(
つばら
)
に訴ふ。助も大宮司も
妖怪
(
もののけ
)
のなせる事をさとりて、豊雄を
責
(
さいな
)
む事をゆるくす。されど
二〇九
当罪
(
おもてつみ
)
免
(
まぬが
)
れず、
守
(
かみ
)
の
舘
(
みたち
)
にわたされて
牢裏
(
らうり
)
に
繋
(
つな
)
がる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“責”の意味
《名詞》
(セキ、せめ)なすべきつとめ。責任。
(出典:Wiktionary)
責
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
“責”を含む語句
苛責
叱責
呵責
責任
責問
自責
職責
現責
水責
責付
譴責
詰責
海老責
責務
問責
責任者
琴責
理責
責苦
御譴責
...