“試(や)” の例文
鶴しからば競争を試(や)って見ようと言うと蟹が応じたので二人一斉に一、二、三と言い畢(おわ)って鶴が一目散に飛び出す
(亡くなつた夏目漱石なぞも、京都で初めてそれを見て甚(ひど)く感心したといふ事だ。)大雅堂がある時その指頭画を試(や)つて、幾らか得意さうな顔をしてゐると
「そいつア早過ぎますね。だが、一つ試(や)ってみましょう。それで、手筈はどうすればいいんですか」
倫敦(ロンドン)は巴里(パリー)の首府(しゆふ)なり、巴里(パリー)は羅馬(ローマ)の首府(しゆふ)なり、又(また)羅馬(ローマ)は——ア、皆(みな)間違(まちが)つてるわ、屹度(きつと)!私(わたし)は松子(まつこ)さんに變(か)へられたのだわ!私(わたし)試(や)つて見(み)やう「何(ど)うして磨(みが)く、小(ちひ)さな——」
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
と冷(ひや)かしたので、大雅は甚(ひど)く恥ぢ入つて、二度ともう指頭画を試(や)らうとしなかつたといふ事だ。
「実はいい仕事があるんだが、君、一つ試(や)ってみる気はないか」
「お上人さん今一度試(や)つてみて下さい。さうしたら屹度お判りになるだらうと思ひます。」
「君も義歯(いれば)の数が殖えたやうだが、今のうちに恋でも試(や)つておいたら何(ど)うだね。」