“觴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかずき61.5%
さかづき38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俺の理性が頼れうるものならば——余は酒樽の冠を被り樫の大いなるさかずきを捧げ奉つて、ロンサルの如くたちどころに神に下落するぞよ。
餐宴もすでに終らんとする時、キイツは突然さかずきをあげて、「ニュートンの想い出よ災いあれ」といって乾杯せんことを提議する。
近代美の研究 (新字新仮名) / 中井正一(著)
主は彼に向ひて宮の家内かないの様子をたづねけるに、知れる一遍ひととほりは語りけれど、娘は猶能なほよく知るらんを、のちに招きて聴くべしとて、夫婦はしきりさかづきすすめけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それより両国尾上町りやうごくをのへちやう京屋きやうや楼上ろうじやう集会しふくわいする事十とせあまり、これを聞くものおれれに語り、今は世渡よわたるたつきともなれり、峨江がこうはじめさかづきうかめ、すゑ大河たいがとなるはなしすゑ金銭きんせんになるとは
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)