行逢ゆきあひ)” の例文
以て千太郎が朝歸りの折柄をりから新吉原土手にて其方行逢ゆきあひ見るに忍びず異見いけんを爲すこと數度すどに及び千太郎面目めんぼくさににげんと爲すを其方取押とりおさへるはずみに咽喉のど呼吸こきふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こゝのあるじに行逢ゆきあひ何方いづかたへとたづねければ稲倉いなくら村へゆくとて行過ゆきすぎ給ひぬ。
聞合せてまゐるまじきにもあらず其時は逗留とうりうと答へよと下々迄申付置しに是は雅樂頭殿に油斷ゆだんさせ明朝途中とちうにて行逢ゆきあひ威光ゐくわうを見せんとの謀計ぼうけいなりしとぞ斯る巧のありとはゆめにも知ず其言葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もさゝず曉方あけがたに平川天神の裏門通りにて行逢ゆきあひたりと云忠兵衞とかの方へおもむき證據人に必ず立と云處を突留つきとめ其上玄關げんくわん委細ゐさいを申し立もし取上てくれぬ時は駈込かけこみ願ひをすべし又幾度いくたび駈込かけこみ願ひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)